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■海外貴金属市況コメント■
7月20日、週末NY貴金属市場の金は小幅高。朝方はユーロ圏財務問題に対する懸念やスペイン国債の利回り上昇などを受け、外為市場でドル高・ユーロ安が進行。これを眺めた売りや、市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に金は売り込まれる展開が続いた。しかし、取引後半からはロシアの中央銀行が金準備を6月中に6.2トン(約20万トロイオンス)増加させたと報じられた事を背景に買い戻され小幅高で引けた。銀は上昇。一方、プラチナは下落。市場のリスク回避を受けて売りが先行し、その後は金の動きを眺めて買い戻され下落幅を縮小したものの、マイナスサイドで引ける格好となった。
■海外貴金属市況コメント■
7月19日、NY貴金属市場の金は上昇。ブルガリア空港でのイスラエル人を狙った自爆テロや、シリアの首都ダマスカスでの治安機関本部での爆破事件など、地政学的リスクの高まりや、このところの下落に対する調整からかテクニカル要因の買いが先行する展開。また米欧の株式市場が堅調に推移している事や、NY原油先物相場の上昇によるインフレ進行観測も支援要因になった。さらに一部では、本日の米経済指標が軒並み弱いものだった事で米国の追加金融緩和観測が強まって金は買われた。一方、銀・プラチナ系も上昇。金同様に、テクニカル要因や外部市場を眺めた買いで上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
7月9日、週明けNY貴金属市場の金は上昇。前週末の下落を受けた安値拾いの買いや、6月の中国の消費者物価指数(CPI)を受け、中国人民銀行(中央銀行)が景気減速を避ける為に、更なる金融緩和に動くのではとの思惑が広がったことから、投機筋の買い物が先行し、1トロイオンス=1590ドル台を回復するなど、上昇する展開になった。また、原油相場の上昇や外為市場でユーロに対しドル高が一服したことも強材料視された。一方、プラチナ系貴金属はまちまち。プラチナは引き続き前週末に発表された6月の米雇用統計の低迷を背景に小幅下落。パラジウムは金の上昇に引っ張られ、堅調な展開となった。
■海外貴金属市況コメント■
7月3日、NY貴金属市場の金は上昇。昨日発表された6月の米ISM(供給管理協会)製造業景況指数をはじめ、世界各国の製造業関連の指標は悪い内容が続いているため、市場には追加金融緩和策期待が漂っている。またユーロ圏の雇用不振などが鮮明になるなか、欧州中央銀行(ECB)が5日の理事会で利下げするとの観測も広がっており、これを背景にインフレヘッジとして金を選ぶ向きが多く、序盤から買われる展開となった。その後、独立記念日の休場を前に買い急ぐ向きが集まり上げ幅を拡大、金は大幅上昇して引けた。一方、プラチナや銀等、他の貴金属も、概ね同様の展開で上値を伸ばして引けた。
■海外貴金属市況コメント■
6月29日、週末NY貴金属市場の金は上昇。欧州連合(EU)首脳会議で、EU首脳はイタリアとスペインの国債金利低下を支援すると表明したほか、域内銀行への直接支援や国債買い支えなど金融安全網である欧州安定機構(ESM)の運用柔軟化で合意。これを受けて欧州債務問題への懸念が急速に後退したことから、外為市場でユーロが対ドルで大幅上昇したことを受けての買いや、NY原油の大幅高も金買いを加速させた。約1週間ぶりに1トロイオンス=1600ドルを回復するなど大幅上昇して引けた。一方、プラチナや銀も大幅上昇。金の大幅高に追随する中、ユーロ高や米株式市場の大幅上昇などといった外部環境の強さにも支えられた。
■海外貴金属市況コメント■
6月27日、NY貴金属市場の金は上昇。朝方は明日から開催される欧州連合(EU)首脳会議を前に様子見ムードが漂う中、メルケル独首相によるユーロ共同債についての否定的な発言をきっかけに売りが優勢となった前日の流れを引き継いで軟調推移となる場面もあった。しかしその後は、NY原油の上昇を眺めた買いや、欧州中央銀行(ECB)による利下げ観測から安値拾いの買いが入り上昇に転じ、終盤にかけ小幅上昇して引けた。一方、プラチナや銀は下落、金の下げ渋りや米株式市場の上昇などに下支えられながらも、全般的には前日急落した流れを継続する格好となった。
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6月25日、週明けNY貴金属市場の金は上昇。朝方は外為市場でのユーロ安ドル高を眺めた売りやNY原油の下落といった外部環境の弱さを背景に軟調に推移した。しかしその後は、テクニカル的な買いに支えられたほか、スペインなどを中心とした欧州債務危機に対する懸念の根強さを背景に投資家らのリスク回避志向が強まったことから、株などを売って資金を金に避難させる動きが強まり、終盤にかけ大幅上昇して引けた。プラチナも上昇。欧州債務危機に対する懸念などから米株式市場が急落したことに圧迫される場面もあったが、その後は金の大幅上昇を眺めた買いに支えられ上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
6月22日、週末NY貴金属市場の金は小幅高。朝方は手掛かり材料難により積極的な商いの見送られる中、米連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和第3弾(QE3)の実施が見送られたことを受けて本日も失望売りが続き、軟調地合いを継続していた。しかしその後、終盤にかけ昨日の急落に対する反動から安値拾いの買いや、NY原油先物相場の上昇したことによるインフレヘッジとしての買いに小幅上昇して引けた。一方銀やプラチナはFOMC声明の失望的な内容に加え、週末要因に伴う利益確定の売り注文が先行した。ただ、終盤にかけ金や原油といった主要商品の上昇や(対ユーロでの)ドル相場の下落が強材料視され、下げ幅は縮小された。
■海外貴金属市況コメント■
6月15日、週末NY貴金属市場の金は上昇。17日のギリシャ議会の再選挙を控え模様眺め気分が強まるなか、各国の主要中央銀行がギリシャ選挙後、市場の混乱を抑えるため協調的な流動性供給に踏み切るとの期待感が好感されたほか、本日発表されたニューヨーク連銀・製造業景況指数が予想を大幅に下回り、米鉱工業生産指数やミシガン大学消費者信頼感指数・速報値も予想を下回ったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加金融緩和(QE3)観測が強まりドルの先安観が強まったことから、金は6営業日続伸となった。銀は上昇。プラチナは朝方は金や欧米株価の上昇に連れ高となっていたものの、その後は5月10日以来となる1500ドルの節目を回復できなかったことに対するテクニカル売りに押され前日比ほぼ変わらずの小幅安で引けた。NY外為市場で円が対ドルで上昇。
■海外貴金属市況コメント■
6月14日、NY貴金属市場の金は小幅高。本日発表された米国の第1四半期経常赤字が3年3ヶ月ぶりの高水準に拡大し、米新規失業保険申請件数も予想よりも悪い内容となったことを背景に、外為市場でドルがユーロに対して軟調に推移。また、前日に続き米連邦準備制度理事会(FRB)による追加金融緩和(QE3)観測が強まったことからドルの先安観が強まり、金は5営業日続伸となった。ただ17日のギリシャ議会の再選挙を控えた持ち高調整の売りや、最近の買われ過ぎ感からのテクニカル売りに頭抑えられ、上げ幅を縮小し小幅上昇して引けた。銀は続落。プラチナは原油や米株価の上昇に連れ高となったことに加え、7日の高値1471.20ドルを上抜いたことで、ストップロスの買いを巻き込み大幅上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
6月13日、NY貴金属市場の金は上昇。本日発表された米卸売物価指数が予想を下回り、米小売売上高が2ヶ月連続でマイナスを記録したことを背景に、ドルがユーロに対して軟調に推移。これを受け金は買われた。米連邦準備制度理事会(FRB)による追加金融緩和(QE3)観測が台頭していることから、ドルの先安観が強まっていることも上昇要因につながり、金は4営業日続伸となった。市場では17日のギリシャ議会の再選挙を控えていることから、今後も上値重い推移が予想されるものの、19・20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのQE3に対する思惑がさらに強まった場合は、6日の高値1642.40ドルを上抜く可能性もあるという。銀は非鉄相場の下落に連れる格好で反落。プラチナは金の上昇に連れる格好で続伸となった。
■海外貴金属市況コメント■
6月12日、NY貴金属市場の金は上昇。朝方は軟調に推移する場面もみられたが、その後スペイン国債の利回りがユーロ導入以来最高水準となっていることで、ユーロ圏危機に対する不安感が強まったことを背景に、金は安全な資産の逃避先として買われた。その他、値頃感を背景に実需の買いが金を押し上げたようだ。市場では、本日は投資家らが資産の逃避先として金を選んだ格好となったが、ユーロ圏諸国の債務危機解決への取り組みに不信感が依然根強いことから、目先は6日の高値1642.40ドルに近付くと上値が重くなる可能性が強いという。一方、銀・プラチナは金や欧米株価の上昇に連れる格好で小幅ながら続伸して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
6月11日、週明けNY貴金属市場の金は上昇。欧州連合(EU)は9日、資本不足に陥ったスペインの銀行に向け、最大1000億ユーロの支援を実施する方針で合意したことが好感され、一時は1600ドル台を回復する場面も見られた。しかし、その後外為市場でドルが対ユーロで堅調に推移すると金も売られ、上げ幅を縮小し小幅上昇して引けた。市場では17日にギリシャ議会の再選挙が控えていることで、今週は売り買いともポジションがとりづらい展開が予想されるという。一方、プラチナは金に連れ高となったことに加え、9日に発表された中国の新車販売台数や、10日の同国の貿易収支が好調だったことを背景に、需要増加観測が強まり上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
6月8日、週末NY貴金属市場の金は上昇。朝方は、前日のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で、追加の金融緩和に言及しなかったことを受けた売りが継続し、一時1トロイオンス=1550ドル台まで下落し一週間ぶりの安値を付けた。しかし、その後は週末要因や急激な下落に対する警戒感から買い戻され、取引終盤にはプラス圏に浮上し小幅上昇して引けた。複数のユーロ圏関係筋が、週末にもスペインが銀行支援を正式に申請するとの見通しを示した事で、外為市場で対ドルでのユーロ安が一服したことも支援要因となった。銀は小幅安。一方、プラチナは前日の予想外の中国の利下げに絡み、一部の市場関係者の間で「(9日・10日に発表される)同国の経済統計が低調となる」との声が聞かれ、工業用需要の回復が遅れるとの見方から売り物が先行した。しかし、終盤にかけ金に連れて反発し下げ幅を縮小して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
6月6日、NY貴金属市場の金は上昇。スペインの銀行救済に向けた動きが進むとの期待感を背景に、外為市場でユーロが対ドルで大幅上昇したことや、7日に予定されている米上院銀行委員会での議会証言でバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が追加緩和を示唆するとの思惑から、ファンド筋の買い物が膨らんだ。一時1トロイオンス=1640ドル台まで上昇し、約1ヶ月ぶりの高値圏に浮上したが、終盤にかけ売りに押され上げ幅を縮小した。銀は急伸。金に連れて堅調に推移するなか、非鉄金属相場の上昇やテクニカル買いにも支援され上げ幅を拡大する展開。プラチナも堅調。米国の追加緩和観測からNY株式市場が大幅上昇となった事で、工業用需要の拡大期待が台頭。ファンド筋の買い物が膨らむ格好で大幅上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
6月5日、NY貴金属市場の金は上昇。朝方は先進7ヶ国(G7)財務相・中央銀行総裁による緊急電話会議の結果待ちとのムードが強まるなか、買いが先行し堅調に推移した。その後G7会議の公式声明が発表されず、欧州債務問題に関して新たな打開策が示されなかったため、失望感から下落するる場面も見られた。しかし、スペインの銀行に対して予防的な金融支援が検討されているとの報道を受けて、投資マインドが改善したため、取引中盤以降は概ね1トロイオンス=1610ドル台後半でもみ合い小幅上昇して引けた。明日の欧州中央銀行(ECB)理事会や、7日のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控えて積極的な商いは見送られた。銀は上昇。金に連れて堅調に推移するなか、テクニカル買いにも支援され値を伸ばす展開。プラチナも堅調。5月の米サプライ管理協会(ISM)製造業景況指数が市場予想を上回った事などを手掛かりに買い物が先行する展開となり上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
6月1日、週末NY貴金属市場の金は上昇。朝方は欧州問題に対する根強い懸念を背景にドル高・ユーロ安が進み、これを眺めて金も売り込まれた。しかし、市場の注目を集めていた米雇用統計の内容が非常に悪かった事で、市場では急激なリスク回避が進み、金は資金の逃避先としての買い注文で急反発した。その後やや落ち着きを取り戻すと、今度は外為市場で為替がドル安・ユーロ高に反転し、この影響を受けて金はさらに買い進まれて1600ドル台に乗せるとともに5月8日以来の高値を付ける形となった。市場では「混乱の中で資金の逃避先として買われた今回の流れは、金が今後さらに値を上げる展開になるだろう」との声も聞かれた。銀も大幅高。金の値動きに連れ、下落の後に急激に値を戻し、取引終盤に一段高となる展開。プラチナも上昇。こちらもドル高・ユーロ安などで下落したものの、米雇用統計後の金の値動きに連れて値を戻す展開となった。また米雇用統計の悪化により、量的金融緩和実行への期待感が膨らみ、これが強材料視された。
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5月31日、NY貴金属市場の金は小幅安。朝方はドイツの失業率低下を好感してドル安・ユーロ高に振れた事を眺めて金も上昇したものの、ユーロが売られ始めると金も売られた。その後安値拾いの買いも見られ売り買いが交錯したが、終盤にかけ小幅下落して引けた。市場関係者の間では、明日の米雇用統計発表を前に積極的なポジション取りを避ける向きが多かった。一方銀は下落。一時的にプラスサイドで推移する場面もあったものの、欧州問題などを背景とする市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に売りが優勢となって下落する展開となった。プラチナは上昇。薄商いの中で安値拾いの買いが優勢となった事で上昇し、終盤に一段高となった。
■海外貴金属市況コメント■
5月30日、NY貴金属市場の金は上昇。朝方はスペインの財政問題に対する懸念やギリシャ再選挙の行方に対する不透明感、さらにはユーロ圏経済指標の悪さを背景にドル高・ユーロ安が進み、これを受けて金価格も下落。一時、1530ドル付近まで下落した。しかし、終盤にかけ売り一巡後は安値拾いの買いや安全資産としての「質への逃避」買いに反発し上昇して引けた。市場関係者の一部では、米国債やドイツ国債の利回りが記録的な低水準に達した事が支援材料になったと指摘している。一方、銀も反発。ドル高・ユーロ安を受けて下落したものの、金が上昇に転じた事に連れて値を戻し、プラスサイドで引ける格好となった。プラチナは反落。ドル高・ユーロ安や市場のリスク回避傾向を背景に売り込まれ、節目の1400ドルを割り込むとともに約5ヶ月ぶりの安値を記録した。その後は安値からは値を戻して1400ドル台を回復して引けたものの、大幅下落して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
5月28日、週明けNY貴金属市場はメモリアルデー「戦没者記念日」につき休場でした。週明け28日のロンドン市場の金は小幅上昇、NY市場が休場につき薄商いのなか外為市場でのユーロ対ドルの値動きを眺めた買いに小幅上昇し前週末比8.99ドル高の1575.25ドルで引けた。5月29日、午前8時20分現在のシドニー市場は金1577.40ドル、ドル/円79.56で推移してます。
■海外貴金属市況コメント■
5月26日、週末NY貴金属市場の金は上昇。朝方はユーロ圏債務問題への対応を睨みながら外為市場でユーロ・ドル相場に連れて上下する展開に売り買いが交錯。午後はスペインのカタルーニャ州は資金調達の選択肢が尽き、中央政府からの支援が必要であると報じられたことでユーロ圏の債務問題の拡大が嫌気され、対ユーロでのドル高を受けて軟調に推移する場面も見られたが、終盤にかけ週明けの米国市場が「戦没者記念日」の祝日で休場となる為、ポジション調整の買い戻しが先行し、一時1トロイオンス=1570ドル台前半まで買われるなど、上昇して引けた。一方、プラチナや銀も目立った材料はないものの、金相場同様に連休を控えたポジション調整からの買い戻しに支えられ、小幅上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
5月24 日、NY貴金属市場の金は上昇。朝方は、最近の急激な下落に対する反動や国際通貨基金(IMF)が新興国の中央銀行の金準備高が増加していると発表したことなどから買いが先行し、一時1トロイオンス=1570ドル台後半を付けるなど、大きく水準を引き上げた。ただ取引終盤にかけて、依然としてギリシャのユーロ離脱の可能性が燻ぶっていることから、ユーロが対ドルで下落。これを受けて金も上げ幅を縮小して引けた。また国際通貨基金(IMF)が新興国の金準備高を発表した。それによると、フィリピン中銀が3月時点で32.13トン増の194.241トン。1ヶ月の増加幅としては2008年9月以来の高水準。同中銀以外も、メキシコ中銀は4月時点で2.92トン増の125.5トン、カザフスタン中銀も4月時点で2.02トン増の98.19トン、ウクライナ中銀は4月時点で1.4トン増の30.607トンになった。一方、プラチナは最近の下落に対する反動から堅調に推移する場面も見られたが、終盤にかけ金同様に売りに押され上げ幅が限定された。
■海外貴金属市況コメント■
5月18日、週末NY貴金属市場は上昇。最近の下落を受けた買い戻し及び安値拾いの買いに終日堅調に推移した。また、前日発表された5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が約8ヶ月ぶりにマイナスに転じた事をうけ、米追加金融緩和の思惑が広がりインフレヘッジとしての金に買いが集まり一段高となり、一時1トロイオンス=1600ドルの節目を試す展開となった。この動きを眺めて、他の貴金属も概ね堅調推移となった。しかし、パラジウムの上値は重く、中盤以降はマイナスサイドを漂い、小反落となった。世界的な株安が嫌気されたとみられている。
■海外貴金属市況コメント■
5月17日、NY貴金属市場の金は上昇。最近の下落基調に対する安値拾いの反動の買い戻しが集中する展開が続いた。金は1550ドルの節目をめぐって一時的に思惑が交錯していたが、テクニカル的な節目を突破すると、さらに地合いを切り上げ、1580ドル台手前まで買われた。製造関連の米経済統計が悪い内容となったため、FRBによる追加金融緩和観測が広がり、貴金属市場に資金が流入したものとみられている。その他、日本の年金基金の一部が資金の1.5%を金に投入すると発表したことを支援要因に挙げる向きもあった。一方、プラチナや他の貴金属も金の上昇に連動するかたちで急反発となった。なお、ワールド・ゴールド・カウンシルは、インフレや住宅市場規制などを受けて中国の金需要が過去最高を記録したと報じている。2012年のインドの金需要については、可処分所得の減少で緩やかに減少するとの見通しを示した。2011年のインドの金需要は933.4トンだった。そして世界全体の需要は後退していると指摘している。
■海外貴金属市況コメント■
5月10日、NY貴金属市場の金は小幅高。最近の下落トレンドに対する反動から押し目買いが見受けられたことなどから、1トロイオンス=1600ドルを回復する場面もあった。欧州連合(EU)ユーロ諸国でつくる欧州金融安定化基金(EFSF)が9日、総額1300億ユーロの第2次ギリシャ支援に基づき、42億ユーロの融資を実行すると発表。ただ、ギリシャの政局混迷などによる欧州債務懸念が根強いことで上値は抑えられたほか、新規の独自材料が不足していることもあり値動きは小幅なものにとどまった。市場からは「中期的にはギリシャ問題の動向や同国のユーロ離脱議論が浮上する可能性を受け、金相場は圧迫されるのでは」との声が聞かれた。一方、プラチナはテクニカル要因による買い物に支えられ、一時は1500ドルを回復したが、その後は欧州債務懸念の根強さなどに圧迫されて続落し小幅安で引けた。
■海外貴金属市況コメント■
5月4日、週末ニューヨーク貴金属市場の金は上昇。朝方は米労働省の雇用統計で非農業部門就業者数が11万5000人の増加と昨年10月以来の低い伸びを記録し、景気の先行き不安を反映した投資家心理の悪化を受けて下落した。しかし売りが一巡すると、雇用統計の低調に外為市場でユーロに対してドル安が進行したことや、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加金融緩和観測の広がりを受けて次第に切り返す展開となり、終盤にかけ上昇して引けた。一方、銀やプラチナは米雇用統計の低調やNY株式市場の急落や原油など主要商品安の動きに追随した売りに軟調に推移していた。しかしその後は、FRBの追加金融緩和観測や金相場の反発を好感して買い戻され上昇して引けた。
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4月26日、NY貴金属市場の金は上昇。欧米株価の上昇や原油高に加え、前日に米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、超低金利政策を当面維持する見通しを示し、市場にドルの先安観が強まっていることが引き続き材料視され、金は13日以来の高値を付ける大幅反発となった。市場では、本日の新規失業保険申請件数が予想よりも悪い内容となるなど、4月に入ってからの米経済指標は弱い内容が目立っていることで、前日のFOMCでは量的緩和第3弾(QE3)に関する言及はなかったものの、次回6月のFOMC会合で追加緩和に踏み切るとの期待感が金の下支えになる可能性が強いという。銀も上昇、一方プラチナは金や株の上昇に連れ高となったうえ、最近の売られ過ぎ感からテクニカル買いにより大幅上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
4月20日、週末NY貴金属市場の金は上昇。ドイツのIFO景況感指数が予想を上回る内容であった事や、欧州財政危機の拡大を阻止するために国際通貨基金(IMF)が目指す4000億ドル以上の資金強化が、20ヶ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で合意されるとの見通し(貴金属取引終了後に4300億ドル以上の増強で合意)から、外為市場でユーロが対ドルで上昇。これを受けて金に買いが先行する展開となった。ただ、決め手材料に乏しく、取引中盤以降は週末要因から利益確定の売り物が散見され上げ幅を削り、小幅高で引けた。一方、プラチナは堅調。独自の手掛かり材料に欠けるなか、ドル安やNY株式市場や原油市場の堅調地合いを好感した買いに上昇して引けた。市場では「このところの米経済統計が総じて低調であったため、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策を見極める上で、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目される」との声が聞かれていた。
■海外貴金属市況コメント■
4月19日、NY貴金属市場の金は小幅高。本日発表された米週間失業保険申請件数が市場予想を上回る数字となるなど低調な経済統計を受け、米国経済の先行き不透明感が台頭。また国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事がIMFの融資能力が「大幅に」拡大されるとの見方を示したほか、欧州委員会がイタリアの最新の予算計画について、基礎的財政収支で「かなりの」黒字を維持し、中期的な均衡予算を達成する内容との見方を示したため、ユーロ圏の財政問題に対する懸念が後退する格好となり、外為市場でユーロが対ドルで堅調に推移した。これを眺めて金に買いが集まった。しかし、終盤にかけ格付け会社ムーディーズがフランス国債の格付けを引き下げるとの噂(同社は16日に仏格付けを変更する差し迫った計画はないとの見解を示しており、この噂を否定)などから、ユーロの上値が抑えられたため、金相場も伸び悩み小幅高で引けた。
■海外貴金属市況コメント■
4月17日、NY貴金属市場の金は小幅高。朝方はドイツのZEW景気期待指数が市場予想を上回ったほか、スペインの短期国債入札を無難に終えた事で、ユーロ圏の景気先行きに楽観的な見方が広がった。また、国際通貨基金(IMF)がユーロ圏経済の成長予想を上方修正した事を受けて、外為市場でユーロ高・ドル安が進行。これを受けて、金は堅調に推移した。しかしその後、カナダ中銀が金融緩和策の解除の可能性を示唆した事に加え、IMFが2012~13年のスペイン・イタリアの財政赤字の削減目標が達成できないとの見方を示すなど、ユーロ圏経済の先行きに対する不透明感が払拭できずとの報に、上げ幅を縮小して小幅高で引けた。一方、プラチナは米企業の好決算などを背景にNY株式市場が急伸したことを好感した買い物が先行し上昇して引けた。