金(ゴールド)価格:上昇、プラチナ価格:安 【海外市況(5月30日)】

■海外貴金属市況コメント■
5月30日、NY貴金属市場の金は上昇。朝方はスペインの財政問題に対する懸念やギリシャ再選挙の行方に対する不透明感、さらにはユーロ圏経済指標の悪さを背景にドル高・ユーロ安が進み、これを受けて金価格も下落。一時、1530ドル付近まで下落した。しかし、終盤にかけ売り一巡後は安値拾いの買いや安全資産としての「質への逃避」買いに反発し上昇して引けた。市場関係者の一部では、米国債やドイツ国債の利回りが記録的な低水準に達した事が支援材料になったと指摘している。一方、銀も反発。ドル高・ユーロ安を受けて下落したものの、金が上昇に転じた事に連れて値を戻し、プラスサイドで引ける格好となった。プラチナは反落。ドル高・ユーロ安や市場のリスク回避傾向を背景に売り込まれ、節目の1400ドルを割り込むとともに約5ヶ月ぶりの安値を記録した。その後は安値からは値を戻して1400ドル台を回復して引けたものの、大幅下落して引けた。

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