■海外貴金属市況コメント■
5月31日、NY貴金属市場の金は小幅安。朝方はドイツの失業率低下を好感してドル安・ユーロ高に振れた事を眺めて金も上昇したものの、ユーロが売られ始めると金も売られた。その後安値拾いの買いも見られ売り買いが交錯したが、終盤にかけ小幅下落して引けた。市場関係者の間では、明日の米雇用統計発表を前に積極的なポジション取りを避ける向きが多かった。一方銀は下落。一時的にプラスサイドで推移する場面もあったものの、欧州問題などを背景とする市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に売りが優勢となって下落する展開となった。プラチナは上昇。薄商いの中で安値拾いの買いが優勢となった事で上昇し、終盤に一段高となった。