金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:上昇 【海外市況(5月29日)】

5月29日、NY貴金属市場の金は下落。朝方は米欧の株式の上昇や、市場でのユーロの下げ止まり期待感などを背景に買いが先行。一時は1580ドル台を回復し、今後は1600ドルを試すとの声も聞かれる展開となった。しかしその後、スペインの格下げや独経済指標の鈍化を受けたECB利下げ観測を背景に急激にドル高・ユーロ安が進み、これを受けて金は大きく売り込まれ下落して引け、約1週間振りの安値を付ける形となった。市場関係者の間では「経済不安とともに資金調達コストが上昇しているスペインの先行きやギリシャの再選挙の行方を考えれば、しばらくは不安定な状態が続くだろう」との声も聞こえる。一方、プラチナは小幅続伸。NY株式市場の大幅上昇や、南アのインプラッツの白金生産量が大幅減少したとの報を背景に上昇したものの、終盤にかけドル高・ユーロ安に押されて上げ幅を縮小して引けた。
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