金(ゴールド)価格:上昇、プラチナ価格:上昇 【海外市況(5月24日)】

■海外貴金属市況コメント■
5月24 日、NY貴金属市場の金は上昇。朝方は、最近の急激な下落に対する反動や国際通貨基金(IMF)が新興国の中央銀行の金準備高が増加していると発表したことなどから買いが先行し、一時1トロイオンス=1570ドル台後半を付けるなど、大きく水準を引き上げた。ただ取引終盤にかけて、依然としてギリシャのユーロ離脱の可能性が燻ぶっていることから、ユーロが対ドルで下落。これを受けて金も上げ幅を縮小して引けた。また国際通貨基金(IMF)が新興国の金準備高を発表した。それによると、フィリピン中銀が3月時点で32.13トン増の194.241トン。1ヶ月の増加幅としては2008年9月以来の高水準。同中銀以外も、メキシコ中銀は4月時点で2.92トン増の125.5トン、カザフスタン中銀も4月時点で2.02トン増の98.19トン、ウクライナ中銀は4月時点で1.4トン増の30.607トンになった。一方、プラチナは最近の下落に対する反動から堅調に推移する場面も見られたが、終盤にかけ金同様に売りに押され上げ幅が限定された。

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