最新の喜平ネックレス/ブレスレット販売相場
■海外貴金属市況コメント■
8月31日、週末NY貴金属市場の金は上昇。朝方は、本日行われるバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演の内容を見極めたいとの雰囲気が漂う中で積極的な売買が見送られ、小幅な値動きで推移した。その後は、市場が注目していたFRB議長の講演で明確な量的緩和策への言及がなく、8月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)での声明と大差ないのではとの見方が広がったことで一時大きく値を崩し、1トロイオンス=1650ドルを割り込む場面があった。しかし、終盤にかけFRBが金融政策を決定する上で重要視している雇用情勢について同議長が重大な懸念を示したことで、再び緩和観測が高まり、一転投機筋の買いで上昇、一時、約5ヶ月ぶりとなる同1690ドル前半まで値位置を伸ばした。また、関連性の高い原油や株の上昇も支援材料になった。銀は金相場の急伸に追随する形で大幅高で推移した。一方、プラチナも金同様にバーナンキFRB議長の講演内容に加え、NYダウの上昇を受けて買われた。更に引き続き南アの鉱山ストの騒乱を背景に投機資金が流入していることから上げ幅を広げた。
■海外貴金属市況コメント■
8月30日、NY貴金属市場の金は下落。ロックハート・アトランタ地区連銀総裁が「追加緩和が正当化されるかどうかはどちらとも言えない」と述べたことで量的緩和策第3弾(QE3)期待感が後退。これを受けて、外為市場でドルが対ユーロで上昇。これを眺めての売りや、NYダウや原油相場が下落したことも圧迫材料になった。ただ市場には依然としてQE3への期待感もあり、週末のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演の内容に注目が集まっている。銀、プラチナも下落。プラチナは関連性の高いNYダウが一時3桁安になるなど大幅安になったうえ、対ユーロでのドル高も圧迫材料となった。ただ市場関係者の多くは「南アのマリカナ鉱山のストを巡る問題が依然として解決の目途が立っていないことから、最近の下落はあくまで調整安の範疇である」との声が聞かれた。
■海外貴金属市況コメント■
8月29日、NY貴金属市場の金は下落。朝方は堅調に推移。これといった材料のないなか、引き続き量的金融緩和第3弾(QE3)への期待感から投機筋の買い物が先行し、1トロイオンス=1670ドル台前半を回復した。しかしその後は、原油相場の下落や外為市場でのドル高ユーロ安を眺めた動きに投機筋の手仕舞い売りが先行し、地合いを緩める展開となった。また、週末のジャクソン・ホールでのバーナンキFRB議長の講演を前に、積極的な買いが手控えられたことも圧迫要因になった模様。銀は金に連れ安。一方、プラチナはほぼ変わらずで引けた。南アフリカのマリカナ鉱山のストライキが依然として燻ぶっていることから、下値は限定的だった。
■海外貴金属市況コメント■
8月28日、NY貴金属市場の金は下落。朝方は最近の強地合いに対する反動などから売り物が先行し、一時1トロイオンス=1660ドルを割り込む場面があった。しかしその後は、本日発表の8月の米消費者信頼感指数が予想よりも悪く9ヶ月ぶりの低水準になったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和第3弾(QE3)観測が高まり、下げ幅を縮小した。市場からは「週末のFRB議長の講演や来週にECB理事会が控え、金融政策への思惑が入り混じる中、目先は底固く推移するだろう」との声が聞かれた。銀は下落。一方、プラチナは南アのマリカナは白金鉱山のストに目立った進展がない中、最近の高値による投機筋の利食い売りに押され下落して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
8月27日、週明けNY貴金属市場の金は小幅高。バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演に注目が集まる中、追加の量的緩和第3弾(QE3)観測の高まりから、投機筋の買い物が先行し、一時4月12日以来となる1トロイオンス=1680ドルに迫る水準まで上昇した。その後は、ロンドン市場がサマーバンク・ホリデーの祝日で休場となり積極的な商いが見送られたうえ、最近の上昇に対する利益確定売りが優勢となり、マイナス圏に値を沈める場面があったものの、QE3への期待感から売りの勢いは続かず、小幅上昇して引けた。一方プラチナは、最近の上昇に対する反動から売り物が優勢となり、地合いを緩めた。プラチナ生産で世界第3位の英ロンミンは、南アフリカのマリカナ鉱山の東側部分で新たな騒乱が報告されたと発表したものの、相場への影響は軽微だった。
■海外貴金属市況コメント■
8月24日、週末NY貴金属市場の金はほぼ変わらず。金は前日終値を挟んでもみ合いが続くなか、米追加金融緩和期待は根強く、全般的に下支えられた。しかし23日にセントルイス地区連銀のブラード総裁が、米追加金融緩和について水を差す発言を明らかにしたため、これを嫌気して買い手控えられた。本日は材料視されなかったが、インドでは金相場の高騰を嫌気して、需要の減少傾向が目立っている。特に9月から12月がインドの需要低迷期にあたるとされているが、金輸入の急減が懸念されている。一方、米共和党は来週の党大会で「金の保有量に応じて紙幣を発行する金本位制への復帰の検討」を党綱領に盛り込む旨を明らかにした。一方、プラチナ・パラジウムは小幅安。南ア鉱山関連のニュースとしては、プラチナ生産大手のノーザン・プラチナムが、労働争議の混乱の影響や、世界経済の先行き不透明感などから、利益が減少するとの見通しを示した。その他、プラチナ生産大手の英ロンミンでは、療養中のイアン・ファーマー最高経営責任者(CEO)の代理に、サイモン・スコット最高財務責任者(CFO)を指名した。同社も同様に、鉱山ストの激化で生産低下や業績悪化が見込まれている。
■海外貴金属市況コメント■
8月23日、NY貴金属市場の金は上昇。外為市場でのドル高ユーロ安を受けての買いや、昨日のFOMC議事録で早期の米追加金融緩和期待が再浮上したことを受けて、米国債の追加購入が早期に導入されるとの期待が高まり、インフレ懸念の浮上とともに買いが先行した。一時1トロイオンス=1670ドル台後半をつけるなど高値圏で引けた。銀もこれに連れる動きとなり、ファンド筋の買いが集まったことから大幅続伸となった。一方、プラチナも金に連れて買われたほか、南アの供給不安が材料視されて大幅続伸となった。パラジウムも大幅続伸して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
8月22日、NY貴金属市場の金は小幅安。朝方は通貨全般も方向感を欠いたことから、金は動意薄の展開となった。その後は利益確定の売りに押されて6営業日ぶりに反落して引けた。一方プラチナは、南ア鉱山での労働争議に関わる供給不安で買われやすく続伸となった。アングロ・アメリカン・プラチナム(アムプラッツ)は、労働者から賃上げ要請が出されるなど、緊張は緩和しておらず供給不安が懸念され、引き続き買いが継続した。
■海外貴金属市況コメント■
8月21日、NY貴金属市場の金は上昇。これといった材料のないなか朝方は動意薄の展開が続いた。その後、外為市場でユーロが対ドルで堅調に推移すると金も買われた。終盤にかけファンド筋や実需筋などの買いが集まり時間とともに上昇幅を拡大する展開となった。9月6日に予定されている欧州中央銀行(ECB)定例理事会で、債務危機の対応策を打ち出すとの期待が市場で浮上している。これを受けて、外為市場ではユーロ高・ドル安に振れている。一方、プラチナは南アフリカの白金生産大手ロンミン社のマリカナ鉱山の状況が引き続き懸念された。操業再開には至っていないものの、労働者は復帰し始めていることで、事態は収束に向かいつつある。これを圧迫要因に、プラチナは一時的に上昇幅を削ったが、金の上昇に連れて買われた。
■海外貴金属市況コメント■
8月20日、週明けNY貴金属市場の金は上昇。朝方は軟調に推移したが、終盤にかけ外為市場でのユーロ高ドル安の眺めた買いに小幅上昇して引けた。本日は主要な経済統計がないため、手掛かり材料難で売買が手控えられ商いは低調。銀は上昇。一方、プラチナは利益確定の売りに押されやすかったが、売買一巡後は浮上して値位置を切り上げて続伸。南ア最大の産地であるマリカナ鉱山で発生したストライキによる衝突が深刻化し供給不安が懸念されているため、投機筋の買いが目立った。パラジウムは小幅なレンジでのもみ合いとなったが、プラチナ高に連れて小幅続伸となった。
■海外貴金属市況コメント■
8月17日、週末NY貴金属市場の金は小幅高。外為市場でのユーロ安ドル高を背景に圧迫されたが特に目立った材料が見当たらず、週末要因によるポジション調整主体の取引となった。薄商いのなか前日水準付近での小浮沈を繰り返した。市場では、主要中銀の政策決定待ちのムードが漂っており、どちらの方向にも動きづらいとの声も聞かれているという。銀はテクニカル的な売り物に押されて反落。一方、プラチナは大幅続伸。南アフリカ北部のマリカナ鉱山で16日に起きたスト参加の労働者と警官隊の衝突で死亡者が30人以上に達したとの報で供給不安が高まったことから大幅上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
8月16日、NY貴金属市場の金は上昇。これといった材料のないなか、外為市場でのユーロ高・ドル安を眺めた買いに上昇。NY原油や米株式市場の上昇を背景に投資家心理が改善したことや、米追加金融緩和期待の根強さも金の買いを促す格好となった。市場からは「他の安全な逃避先となる資産から、金相場に資金が流入しやすいようだ」との声も聞かれた。銀は上昇。一方、プラチナも反発。金相場の上昇に連れ高となったほか、対ユーロでのドル安や米株価の上昇などといった外部環境の強さにも支えられる展開。プラチナは約1ヶ月ぶりの高値水準まで値位置を切り上げた。
■海外貴金属市況コメント■
8月9日、NY貴金属市場の金は上昇。新規材料に乏しく模様眺めムードの広がる中、中国の追加金融緩和観測が強まったことで金は買われた。一時、外為市場でユーロに対するドル高を眺めて売りに軟調に推移する場面も見られたが、NY原油の上昇などに支援されての買いにより終盤にかけ小幅高で引けた。多くの市場関係者が夏季休暇中で商いは薄く取引は低調だった。一方、プラチナや銀も金につられ小幅高。
■海外貴金属市況コメント■
8月8日、NY貴金属市場の金は上昇。朝方は米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズによるギリシャ格付け見通しの引き下げを受けて市場への投資意欲が薄れ軟調に推移した。しかしその後は、景気対策のため米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE3)に踏み切るとの観測が高まり、QE3による商品市場への投資資金の流入に対する期待を囃して金が買われた。また、ドイツ10年物国債の入札好調なども好感され小幅上昇して引けた。一方、 銀やプラチナは小幅安。NY原油の軟化やユーロに対するドル高の進展といった貴金属相場と関連性の高い外部市場の動きに圧迫された。
■海外貴金属市況コメント■
8月7日、NY貴金属市場の金は小幅安。これといった材料もなく積極的な商いの見送られる中、朝方は欧州中央銀行(ECB)の債務危機対応への期待を映し金を買う動きが見られた。その後は、高値での伸び悩みを嫌気した向きによる手仕舞いの売りに値を消し、マイナスサイドへ転落。しかし、NY原油の上昇やユーロに対するドル安の進展といった貴金属相場と関連性の高い外部市場の動きに支えられ、下げ幅が限定的となった。銀は上昇。一方、プラチナは自動車用触媒需要の減退観測に圧迫されつつも、南アフリカ国営電力会社エスコムの電力不足による生産減少への懸念などに支援されて上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
8月6日、週明けNY貴金属市場の金は上昇。多くのディラーが夏季休暇に入り薄商いの中、先週末の米雇用統計・非農業部門就業者数の増加幅は予想よりも良かったが失業率の悪化もあり、景気鈍化懸念を払拭するには不十分なものであったとして市場に米連邦準備制度理事会(FRB)による景気刺激のための量的緩和第3弾(QE3)実施観測が広がった。これにより商品市場への投資資金の流入に対する期待感が高まったことから金は買われた。NY原油の上昇やユーロに対するドル安の進展も支援要因につながった。銀は小幅上昇。一方、プラチナは自動車用触媒需要の減退観測から下落して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
8月3日、週末NY貴金属市場の金は上昇。朝方は軟調に推移する場面も見られたが、本日発表された7月の米雇用統計で景気動向を反映する非農業部門就業者数が事前予想を大幅に上回り、米国の追加金融緩和観測が後退したことで、外為市場でドルが対ユーロで下落したことを受け金は買われた。雇用統計を受けて投資家のリスク志向が強まり、米株価や原油相場が大幅高となったことも好感され、1600ドル台を回復して引けた。一方、プラチナや銀等その他の貴金属も米株価や他の商品相場の上昇に連動する格好で大幅上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
8月2日、NY貴金属市場の金は下落。欧州中央銀行(ECB)理事会で政策金利の追加利下げを見送り、その後のドラギECB総裁の会見でも、ユーロ圏諸国の国債市場に介入する可能性を示唆するだけにとどまり、具体的な対応策を見送ったことから、インフレヘッジとしての金の魅力が後退した。その他、外為市場でドルがユーロに対して堅調に推移していることも売りを誘った。金は1600ドルを割り込んだ後も、スペインやイタリア国債の価格が急落(利回りが急騰)し、欧州債務危機への懸念が強まったことを背景に下げ幅を広げる展開となった。市場では、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に続き、本日のECB理事会でも追加金融緩和への期待感が後退しており、明日発表される米雇用統計の結果を待っている。
■海外貴金属市況コメント■
8月1日、NY貴金属市場の金は下落。本日発表された7月の全米雇用報告(ADP)民間就業者数が事前予想を上回ったことから、米国の追加金融緩和(QE3)に対する期待感が後退し、一時は7月25日以来1600ドルを割り込んだ。その後は米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策発表が待たれるなか、金は1600ドル台を回復した。しかし、取引終了後の時間外取引中に発表されたFOMCで、大方の予想通り低金利の維持が発表され、ドルがユーロに対して堅調となったことから、金は再び軟調に推移し小幅下落して引けた。銀も軟調。プラチナは中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったことで、世界的な景気減速懸念を背景に需要減退観測が強まり、下落して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
7月31日、NY貴金属市場の金は下落。朝方は8月2日の欧州中央銀行(ECB)理事会で、国債買い取り再開に加えて政策金利が引き下げられるかもしれないとの思惑を背景に、外為市場でユーロがドルに対して堅調に推移し、これを受けて金も買われた。しかしその後は、最近の米経済指標が想定の範囲内で推移しているため、本日から明日にかけて開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加金融緩和(QE3)に対する期待感が後退し終盤下落して引けた。市場ではQE3導入は明日ではなく9月のFOMCで実施するとの見方が強まったため、積極的に売り込む動きにはつながらなかったという。銀は小幅安。金の下落に連れる動きとなった。プラチナは上昇。ドル安を受けた割安感を受け小幅ながら続伸して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
7月30日、週明けNY貴金属市場の金は上昇。31日から翌8月1日にかけて開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加金融緩和(QE3)の実施が決まるとの楽観的な見方や、2日の欧州中央銀行(ECB)理事会で景気刺激策を打ち出すとの期待感が強まり、一時は6月19日以来の高値を付ける続伸。ただ、早期の金融緩和の可能性は低いとの見方が根強いうえ、外為市場でドルがユーロに対して堅調に推移していることで、金も小幅高で推移した。2日のECB理事会では、国債買い入れなどに慎重なドイツの動きがカギを握るとみられており、ドラギECB総裁が理事会前にドイツ連銀のバイトマン総裁と会談を行う予定となっている。先週からのECB関係者の事前発言を背景に、ECB理事会での現状維持という選択肢はほぼないとの見方が強く、金にとっては支援材料になる可能性が強いという。一方、プラチナや銀も金に連れる格好で上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
7月27日、週末NY貴金属市場の金は上昇。前日の欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁による「ユーロ圏を守るために債務の範囲内であらゆる行動の用意がある」との発言が引き続き支援材料となるなか、独仏首脳による電話会談後の声明でも「両国がユーロ圏を守るためにできることはすべて行う決意がある」とされたことで、ユーロ圏の債務問題の解決に向けた期待感が高まり、金相場は堅調に推移。一時1トロイオンス=1628ドル台まで上昇した。ただ、終盤にかけユーロ圏関係筋の話として、スペインが全面支援を要請する可能性が報じられた(スペイン政府は否定)ことや、ユーロ圏の中央銀行が保有するギリシャ国債の債務元本減免(ヘアカット)の適応が検討されている事が関係筋の話として明らかになるなど依然としてユーロ圏の債務問題への懸念も根強く、金は上げ幅を縮小し小幅高で引けた。一方、プラチナや銀も堅調に推移したが終盤、金の動きに連動する形で上げ幅を縮小し小幅高で引けた。
■海外貴金属市況コメント■
7月26日、NY貴金属市場の金は上昇。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が「ユーロを守るために責務の範囲内であらゆる行動の用意がある」と語り、スペインやイタリアなどの重債務国で高水準に達している国債利回りの引き下げに動く可能性を示唆したため、ユーロ圏の債務懸念が後退。同時に追加金融緩和に対する期待も膨らんだ。さらに本日発表された米経済統計(週間新規失業保険申請件数・6月の耐久財受注)が良好な内容となり、欧米の株式市場が大幅高となったことで、投資家心理が改善する格好となり、金相場は堅調に推移。外為市場でのユーロ高ドル安も支援要因となった。銀は小幅安。プラチナは堅調。6月の米耐久財受注が良好であった事を好感した買い物が先行し堅調に推移した。
■海外貴金属市況コメント■
7月25日、NY貴金属市場の金は上昇。ユーロ圏の財政問題が引き続き懸念材料となるなか、オーストリア中銀のノボトニー総裁が「欧州安定メカニズム(ESM)への銀行免許付与に賛成意見がある」と述べたことで、投資家心理が改善。これを受け外為市場でドル高ユーロ安が進んだことも支援要因となり、金相場は1トロイオンス=1600ドル台を回復した。また、6月の米新築住宅販売が前月比8.4%減の35万戸と市場予想(37万戸)を大幅に下回った事で、追加金融緩和(QE3)観測が再燃しインフレヘッジとしての金に買いが集まった。市場では「来週(7月31日、8月1日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)または、9月のFOMCで景気刺激策が決定される可能性がある」との指摘が聞かれていた。一方、プラチナや銀も金に連れて堅調に推移した。
■海外貴金属市況コメント■
7月24日、NY貴金属市場の金は下落。欧州債務問題を背景に安全資産として金を買う動きが見られるなか、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがユーロ圏債務危機の先行きが不透明なことを理由にドイツ国債の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更したことで、投資家のリスク回避の動きから売り物が先行し、電子取引ではマイナスサイドで推移した。一時はプラス圏に浮上する場面が見られたものの、欧州連合(EU)関係筋が「ギリシャが債務を返済できる公算は小さく、追加の債務再編が必要になる」との見方を示したため、ドルが対ユーロで上昇。これを受け再びマイナスサイドに転じ小幅安で引けた。一方、プラチナや銀もドル高や投資家のリスク回避姿勢の高まりを背景に売り物が先行した。
■海外貴金属市況コメント■
7月23日、週明けNY貴金属市場の金は下落。スペインの財政危機の深刻化を受け、外為市場でユーロ安ドル高が進行。スペインの地方政府が相次いで中央政府に財政支援を要請すると報じられ、スペイン国債の利回りが危険水準とされる7%台で高止まりしている事に加え、ドイツ連銀が月報で独経済に大きな先行き不透明感が存在するとの見方を示した事で、投資家がリスク回避姿勢を強める格好となり、取引序盤には売り物が膨らみ、一時1トロイオンス=1562ドルまで売り込まれた。しかしその後、国際通貨基金(IMF)がギリシャの経済問題克服のため同国政府当局と協議を開始すると明らかにした事を好感した買い物が先行し、金相場は安値から切り返す展開となり小幅安で引けた。その他貴金属も同様に取引序盤に売り込まれたものの、終盤下げ幅を縮小する動きとなった。
■海外貴金属市況コメント■
7月20日、週末NY貴金属市場の金は小幅高。朝方はユーロ圏財務問題に対する懸念やスペイン国債の利回り上昇などを受け、外為市場でドル高・ユーロ安が進行。これを眺めた売りや、市場のリスク回避姿勢の強まりを背景に金は売り込まれる展開が続いた。しかし、取引後半からはロシアの中央銀行が金準備を6月中に6.2トン(約20万トロイオンス)増加させたと報じられた事を背景に買い戻され小幅高で引けた。銀は上昇。一方、プラチナは下落。市場のリスク回避を受けて売りが先行し、その後は金の動きを眺めて買い戻され下落幅を縮小したものの、マイナスサイドで引ける格好となった。
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7月19日、NY貴金属市場の金は上昇。ブルガリア空港でのイスラエル人を狙った自爆テロや、シリアの首都ダマスカスでの治安機関本部での爆破事件など、地政学的リスクの高まりや、このところの下落に対する調整からかテクニカル要因の買いが先行する展開。また米欧の株式市場が堅調に推移している事や、NY原油先物相場の上昇によるインフレ進行観測も支援要因になった。さらに一部では、本日の米経済指標が軒並み弱いものだった事で米国の追加金融緩和観測が強まって金は買われた。一方、銀・プラチナ系も上昇。金同様に、テクニカル要因や外部市場を眺めた買いで上昇して引けた。
■海外貴金属市況コメント■
7月18日、NY貴金属市場の金は下落。米国の金融緩和期待感が後退した前日の流れを引き継ぎ、本日も売り優勢の展開が続いた。外為市場でドル高・ユーロ安方向に振れた事や、インドの金輸入減少見通しが示された事、さらにはバーナンキFRB議長の下院での議会証言で引き続き追加金融緩和を示唆する発言を避けた事が影響。その他、欧州財政に対する根強い不透明感も売り材料につながった。一方、プラチナや銀も下落。前日に引き続き、米景気の見通しの不透明感が強いなかでQE3の早期実現は難しいとする見方が強く、外為市場でのドル高・ユーロ安を眺めた売りに下落して引けた。
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7月17日、NY貴金属市場の金は小幅安。バーナンキFRB議長の議会証言待ちで小動きが続いていたものの、議会証言後には米国の早期金融緩和期待の後退から外為市場でドル高・ユーロ安が進行したことやNY株式市場の下落に嫌気した売りに下落した。しかし、その後はドル高や株安が一服して値を戻した(株式はプラスサイドに転じる)事を眺めて金も買い戻され、小幅下落で引けた。バーナンキFRB議長の議会証言に関しては、QE3に対する具体的な言及が無かった事が市場の失望感を呼んだようである。一方、プラチナは小幅高。バーナンキFRB議長の議会証言を受けたドル高や株安を背景にマイナスサイドで推移する場面もあったものの、取引後半からは値を戻して小幅ながらもプラスサイドで引けた。