金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安【海外市況(4月10日)】

■海外貴金属市況コメント■ 4月10日、NY貴金属市場の金は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が本日公表した3月19~20日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、FOMC参加者の一部が資産買い入れのペースを徐々に落とし年内に終了すると予想したほか、別の参加者も量的緩和プログラムを年末までに停止するとの見通しを示したことが明らかとなった。これを受け、FRBによる量的金融緩和の継続観測が後退し金相場を圧迫した。また、米金融大手ゴールドマン・サックスが今年の金価格見通しを従来の1610ドルから1545ドルに下方修正したことや、キプロスがユーロ圏から金融支援を受ける条件として求められている自主財源調達策の一環として、4億ユーロ相当の金準備を売却することを決めたとの一部報道も売りを誘った。一方、プラチナは下落。NYダウ平均が連日の年初来高値更新に上昇する場面もあったが、全般的には金の大幅安に追随したほか、米金融緩和継続観測が後退したことも相場を圧迫した。
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