金(ゴールド)価格:安、プラチナ価格:安 【海外市況(10月9日)】
■海外貴金属市況コメント■
10月9日NY貴金属市場の金は下落。引き続きこれといった材料のないなか、国際通貨基金(IMF)が2012年の世界全体の成長率予想を下方修正したことで世界景気の先行き不安が拡大。さらにスペインやギリシャを取り巻く不透明感が根強いことから、金の上値は押さえられた。中盤に至ると、この動きを嫌気した手仕舞い売りが加速して下げ幅を拡大。本日の安値圏で引ける恰好となった。しかし、市場関係者はインドの実需筋による買いが散発的に入ったことや、ETF(上場投資信託)関連の買いも根強いことから下げ幅が限定的になったと語っていた。銀も金に連れて小幅続落で引けたが、引け際に買い戻されて安値から回復する恰好となった。プラチナは小幅続落。南アの鉱山スト拡大は引き続き意識されており、プラチナ・パラジウムの下支え要因として燻ぶっている。