豊富なゴールドの色

  純金の色は常に黄色です。純金はジュエリーに使用する場合には軟らか過ぎて、硬さを増強するために他の金属を混ぜあわせて合金にして使いますが、加える金属の種類や量の加減によってゴールドの色を変えることができます。ジュエリー用のゴールドに一般的に加えられるのは、銅、亜鉛、シルバー、ニッケル、プラチナ、パラジウム(プラチナ族)です。どの合金を使用するかによって、色にバラエティが出ます。
他によく行われる色調整の方法は、14Kのジュエリーを18Kメッキで処理し、18Kのように強い黄色い色を出すやり方です。また、ホワイトゴールドもより白く明るく見せるために、よくプラチナ族で高価なロジウムでメッキ加工されます。
ひとつ以上の合金金属をいくつか組み合わせて使うと様々な色が出ます。前衛的なジュエリー・デザイナーはドラマティックで新しい流行を作り出すために、製品に新しい色(ブラック・ゴールド、ブラウン・ゴールド、ブルー・ゴールド)を用いる場合があります。
ゴールドジュエリーが皮膚トラブルを起こすことがありますが、その原因は何でしょう?純金は皮膚を傷めたりシミになることはありませんが、含まれる合金は特に湿気が高い状況下に置いておくと、金属と接触している皮膚にトラブルを起こすことがあります。
また汗の中に含まれる油脂や脂肪質の酸が反応するため、高温多湿の地域で、特に塩化物(塩)が空気中にある場所では発生し易いようです。
スモッグも問題です。スモッグの煙が、ゴールドの中にある合金と反応し、
皮膚トラブルの原因となる科学物質を作り出し、それが擦れ落ちて、皮膚を傷め、衣類を汚します。
化粧品も一因です。 もう一つの皮膚トラブルの原因は、化粧品によって削り出される金属の微粉末です。
化粧品の中には、ジュエリーよりも硬い化合物を含んでいるものがあり、それがジュエリーと擦れると、
汚れたホコリのような金属微粒子が発生します。
このホコリが、柔らかく吸収性のある皮膚や衣類などの表面に接触すると、黒いシミとなります。
皮膚トラブルにはいくつかの解決策があります。まず、頻繁にジュエリーを外し、ジュエリーに接触する皮膚の部分を、石鹸と水で洗う習慣を身につけましょう。
同じように、ジュエリーも清潔に保ち、トラブルの原因となる汚れを取り去るよう、柔らかい布で定期的に拭きましょう。さらに、研磨剤が入っていない吸着力のあるボディパウダーを、ジュエリーに触れる皮膚に塗布してください。
皮膚トラブルがきになるなら、ジュエリーのデザインにも注意を払いましょう。 シャンク(指あたり)部分が、幅広いと汗をかき易く、内側が凹んだ指輪は湿気が溜まり、汚染菌を呼ぶのでシミと皮膚炎の両方を引き起こします。
ジュエリーをゴールドの含有率が高いものに変えるか、違う製品を試してみるのも手です。
ゴールドの含有率が高いほど、トラブルの原因となる合金(銅、シルバー、ニッケルなど)が少ないので、トラブルは起こりません。14Kのゴールドジュエリーが合わない人は、18Kで問題が解消するかもしれません。
他メーカーの製品に変えるだけで問題が解決する場合があります。
例えば、あるメーカーが作った14Kのイエローゴールドのブレスレットで炎症を起こしても、他のメーカーが作った同じブレスレットで、そうなるとは限りません。
前者の製品が粗悪なものだったわけではなく、メーカーによって合金の金属の組み合わせや、混合の割合、比率が異なる場合があるからです。同じように見えても、あるメーカーの製品よりも、別のメーカーの方があなたの性質に合うかもしれません。
様々な色を作り出すために、組み合わせる金属の種類は千差万別ですので、あなたが特定の色のゴールドを見に付けている場合に皮膚トラブルが起きるかもしれませんが、他の色でもそうなるというわけではありません。
ホワイトゴールドを身につけていると問題が起こるようであれば、ニッケルを含むものよりも、腐食しないプラチナで合金したホワイトゴールドを試してみましょう。
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